タイ西部に位置し、映画「戦場に架ける橋」の舞台としても有名な場所であるカンチャナブリー。バンコクから約150km離れているため、数泊するのが好ましいですが、バンコクから日帰りで観光することも可能です。今回はバンコクからどのように移動するのか、また現地での観光内容をご紹介します。
カンチャナブリー(Kanchanaburi)はバンコクから約150km、ミャンマーとの国境に位置しています。総面積は約20,000㎢あり、これはタイの中で三番目に大きな県です。また、7つの国立公園と2つの野生動物保護区があり、自然豊かや地域としても知られています。
観光名所として最も有名なところは、先述でも記載した映画「戦場に架ける橋」で舞台にもなったクウェー川鉄橋です。第二次世界大戦時、旧日本軍がタイとミャンマーを繋ぐ泰緬鉄道を走らせるために捕虜に造らせた橋で、この鉄橋の一部はいまだにオリジナルのものです。
クウェー川鉄橋
今回紹介する日帰りプランのスケジュールは下記の通りです。
時間 | スケジュール |
---|---|
7:00 | トンブリー駅到着 |
7:45 | トンブリー駅出発 |
11:43 | クラセー橋駅到着 |
12:00 | 昼食 |
12:30~13:30 | アルヒル桟道橋及びクラセー洞窟見物 |
13:36 | クラセー橋駅出発 |
17:40 | トンブリー駅到着 |
バンコクからはカンチャナブリーに移動する方法はバスやロットゥもありますが、本記事では鉄道をオススメします。鉄道に乗るためには、まずトンブリー駅(Thon Buri)まで移動します。
トンブリー駅に到着したらチケットを購入します。
料金はTHB 100(約400円)です。今回の目的地であるクラセー橋駅(Tham Kra Sae)でも終点のナムトック駅(Nam Tok)でも料金は変わりません(ちなみにタイ国籍の方は無料です)。
※注意
ナムトック行きの鉄道は一日に2本(7:45と13:55)しか出ておりません。また、帰りの最終電車は13:36に出発してしまうため、日帰りでバンコクまで帰ってくることを考慮すると、実質7:45発の1本のみです。
No. | トンブリー駅発 | クラセー橋駅着 |
---|---|---|
1 | 7:45 | 11:53 |
2 | 13:55 | 17:51 |
No. | クラセー橋駅発 | トンブリー駅着 |
---|---|---|
1 | 5:57 | 9:50 |
2 | 13:36 | 17:40 |
詳しくはこちらの時刻表よりご確認ください。
車内はこんな感じです。普通列車(Ordinary)なので座席はとても良いわけではなく、クーラーも付いていません。
トンブリー駅からクラセー橋駅まで約4時間、計34駅も乗り続けます。体がバキバキになるのでご覚悟を、、(笑)
また、窓が常時開いているため、ホコリで顔がパッサパサになります(笑)
1.クウェー川鉄橋
トンブリー駅から出発して約3時間、カンチャナブリー駅を目の前にして現れるのがクウェー川鉄橋です。冒頭でも紹介しましたが、泰緬鉄道を走らせるために捕虜に造らせた橋として、この地で一番の観光名所となっています。宿泊予定があればここで降りて観光しますが、今回は日帰りプランのため、降りずに車内からの鑑賞となります。
2.クラセー橋駅
アルヒル桟道橋の最寄駅です。レストランもいくつかありますが、基本的にはお土産屋が多いです(ちなみにここで販売されていたココナッツアイスがすごく美味しかったです)。
3.アルヒル桟道橋
クウェー川鉄橋に次いで人気観光名所なのがアルヒル桟道橋です(タムクラセー桟道橋(Tham Kra Sae Bridge)とも呼ばれています)。この橋はクウェー川鉄橋同様、旧日本軍が捕虜たちに泰緬鉄道を通すために敷設されました。その当時の労働があまりにも過酷だったことから、英語圏では「死の鉄道(The Death Railway)」としても知られています。
ご覧の通り手すりはないため、すれ違う際には注意が必要です(落ちたら崖の下真っ逆さまです)。
4.クラセー洞窟
橋を渡る手前に位置するのが、クラセー洞窟です。この洞窟には美しい仏像が安置されており、その存在は訪れる人々に静けさと神聖な雰囲気をもたらします。仏像の背後に続く小道もありますが、探索すると20メートルほどで行き止まりとなります。したがって、この洞窟の見学は予想以上に時間を取らないことでしょう。そのかわりに、美しい仏像や洞窟内の独自の雰囲気を存分に楽しむことができます。
観光を楽しんだ後、帰りの鉄道のチケットについて心配になることがあるかもしれませんが、ご安心ください。帰りは鉄道が到着すれば、気にせずそのまま乗車しましょう。そして、車掌さんが列車内を回っているので、そこで直接チケットを購入できます。
日帰りではなく数泊する場合は、第二次世界対戦博物館やワット・タムスア、エラワン滝なども訪問してみると良いでしょう。カンチャナブリーは歴史と自然が見事に調和した場所です。訪れる人を魅了する多彩な魅力が広がっています。ぜひ自分の目でその魅力を感じ、素晴らしい旅の思い出をつくりましょう。